「展示とは何ぞや?」という問題。
ゆず美味いっす。この銘柄かな?
ここに来て「展示とは何ぞや?」という問題に突き当たる。
最近目にした中で「展示やオープニングは飲み会ではない!」という業界の関係者の発言があり、実はこれ、ボクも同感だったりします。
あんまり書きたくはないけど、他のイラストレーション作家さんの展示、特にオープニングに覗きに行く度に「作品って観られてるんだろうか?」みたいな疑念が湧いていないわけでは無くて、人が沢山ごった返していればいるほど、そこは理想的な鑑賞の環境ではなく、「観る」という事からなら、行く日をずらした方が良いんじゃなかろうかとさえ感じたりもします。
これは、あくまでも「観る」という事を重視すればそうなります。
そもそも、普通の美術館での鑑賞で飲み食いする人はいないし、ましてや作品を無視する人はいません(それは親御さんに無理やり連れて来られたお子さんぐらいでしょう)。
しかし、違った考え方もある筈で、例えば、作品とは、あくまでも人と人とを新たに繋ぐためのツールであり、展示とは、見知らぬ者同士のコミュニケーションの場を作るモノ、つまり「絵を肴にした飲み会やお祭りでいいじゃん」というモノですね。
これはこれで一理あると感じます。
特に「イラストレーション」となると、純粋な「絵画」とは異なり、社会や市場の中で、クライアントのサービスや、商品の認知に繋げるという役目を担うモノでもありますから、いわば広告の為の「機能部品」みたいな面もあるわけで、逆に、飲みの場を盛り上げられない作品は「機能部品」として弱いし、お酒や料理の魅力にあっさり負けてしまう作品は「そのレベルでしかない」というシビアな理屈も成り立ちそうです。
実のところ、ボクはまだギャラリーでの個展をやった事はありませんが、やるならば、この辺を先ずしっかり考えた上でやりたいと思います。
もっとも「飲み会・お祭り」方向なら、いわゆるカフェ展示の方が適切かと思いますが…。