匡未のブログ: On The Market

ビジネス系イラストレーターによる不定期な日報。

派手で美しい薔薇でさえ。

ツイッターで「展示にお邪魔しました」という企画じみた事を、個人的に細々とやっております(現状、あまり影響力があるわけではありませんが…)。

こちら要するに、実際にお邪魔した、イラストレーターさんのギャラリー展示について情報を流し、色んな人の目に触れて貰おうという趣旨。尚、展示に行くのは大抵ランダムで、特に狙いを定めてという事はありません。もし呼ばれれば、可能な限り伺います。

さて、情報って、流さない事には誰にも知っては貰えませんし、当然、思い出しても貰えません。日々の情報って、イベントの情報だけでも、イラストレーターさん達の作品展示以外にも多く、埋もれがちなのが現状です。

そして、大抵の展示は一週間(正味5日)というのがスタンダードで、その間に休日は二日。一般の方に観て貰うにもチャンスは少ないというのが実情です。

 「展示」とは、個々のイラストレーターや画家にとって、まさに己を賭けた「大勝負」の舞台です。その規模の大小はさておき、作品展示というものを実際にやってみると、その心中や労力の程は理解するところ。その内容が、個人としてピンと来ないからといって、決して「ぞんざいに扱う」なんて事は、あってはならないとも、個人として強く感じます。

仮に、あるイラストレーターさんの展示や作品が、例えばボク自身にはピンと来なくても、「きっとあんたにお似合いの人がいる♪」でもありませんが、フィットする方はいる筈です。だから、誰に宛てるでもなく、ボトルメールを流すかの如く、その情報をネットで流せば「理想のマッチング」が実現するかも知れない、などと思ったりもするわけです。

現状、そんな感じでやっております。

しかしですが、今のやり方、どうも色々と問題点が発覚しつつあるので、次回くらいからフォーマットを変えます。

先ず、とにかく書くのが追いつかない…。

その上、実は現在、バッテリー回りでスマフォが不調で、そこに左右されて、展示ごとにその発信タイミングに差が出ちゃうという事態も発生しちゃってたりします。結果的に、意図せず不公平な扱いになっちゃうんですよね…。

あと、自分の好みによるバイアスをかけたくないので、全部の情報をなるべくフラットな扱いにしてますが、モノによっては「個人的に大絶賛」というのもチラホラありまして、そこをどう上手く伝えたいか?というのもあります(自分の趣味とか通り越して、寧ろパブリックな意味で「参考になりそうでは?」という物もあるんですよね。ブレイクスルーの凄いヒントになるんですよ…)。

その「大絶賛」も、例えば特にそれがグループ展の中の一つだったりすると、何か小物が偉そうに、そこの参加者達に対して一方的な「格付け」しているみたいになりそうで、エラく微妙な感じもしますしで、「感想」や「批評」というのも難しいと感じます。

そもそもボクは、特別に「感性が鋭い」というCMに出る様なスタア・レベルの「違いの分かる男」でもありません。故に「勉強させていただく」というつもりで、ジャンルを問わず、様々な方々の展示を観て回ってるというのもあります。

よって、ウチのちょっと長めの投稿とかなんて、そこを大前提に読んでいただければ…という感じなのですが、人によっては、全くそうは取りませんから、難しいモノと更に感じます(所謂「小物如きが偉そうに…」というのもありそうです)。

世間には、特にモノツクリ業界には、感受性が並外れて高く、脆く、そして傷つきやすい人が多いというのも、実はよく知っております。

実際、過去に「過ぎた」感想だったのか、決して酷評をしたわけでは無いのですが、結果的に心を傷つけてしまい、以降、感想はなるべく控えていたという事もありました。しかし「無反応」というのも同様に傷つけるという事もあると、最近知った次第であります。

確かに「無視される」「スルーされる」事の悲しさって、さすがにそれ、凄く分かります。

しかし、この世の、例えば本屋さんに出掛けた時、果たしてどのくらいの物に対し無視せず観ているのか?という問題も発生するはずです。

その一点一点が、ガチに生活さえも賭け、送り出されているという事を鑑みれば、かなりの方が無自覚にも、相当に残酷な事をしているという事にもなります。「お前は今までに喰ったパンの枚数を覚えているのか?」というぐらいに無視し、スルーした物なんて、この世の個人個人には沢山あるのが現実です。

「傷つきやすい人」は、そうした事を踏まえて、作品発表はした方が精神衛生には良いんじゃないかと感じます。どんなに派手で美しい薔薇でさえ、無視されるときは無視されるもの。そういう物だと思いますしね…。

「作り手と愛好家の出会いの一助」。その為に、ボクも可能な限り、なるべく多くの情報を公平に発信する様に努めたいと考えます。

よって、これ読んだ方、もしよろしければ個々の作家さんの展示情報の拡散とかでもいいですし、或いは独自の批評をマメに出すなど(寧ろこちらの方が良いでしょう)、ホント、よろしくお願いしたいと思います。

世間には、そのワンクリックで、これから大きく育つ作家性があるのかも知れないのですから。


※追記)2017年9月より「展示にお邪魔しました」は、その本体をインスタに移設しました。アカウントは以下となります。よろしければフォロー、よろしくお願いします。

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