匡未のブログ: On The Market

ビジネス系イラストレーターによる不定期な日報。

「なぜあらそうの?/ニコライ・ポポフ」

休日、いかがお過ごしでしょうか?

本日は絵本の紹介です。

「なぜあらそうの?/ニコライ・ポポフ」という絵本がありまして、実はこの間の個展の時にネタとして出したかった一冊がこちらだったりします(例えば、ガチな争いと、プロレス的な闘争の線引きがどこなのか?とか、そういう感じで)。

こちら、過去に初めて読んだときはかなりの衝撃を受けました。

一輪の花をめぐって一匹のカエルと一匹のネズミが争うのですが、そこに次々と、それぞれの増援が入って暴力の連鎖が目も当てられないほどにエスカレートしていくという展開です。

どこか富野アニメ(皆殺し系)に通じる残酷さ…。絵本界の「伝説巨神イデオン」と呼んでも過言ではないかと思います。

尚、内容は絵だけですが十分わかります(そこもポイント高い)。

多分、大抵の図書館にあると思うので、是非一読をお薦めしたいと思います。

もう少し詳しいレビューは下のオールアバウトの記事に書かれております。

allabout.co.jp




「展示とは何ぞや?」という問題。

ゆず美味いっす。この銘柄かな?

ここに来て「展示とは何ぞや?」という問題に突き当たる。

最近目にした中で「展示やオープニングは飲み会ではない!」という業界の関係者の発言があり、実はこれ、ボクも同感だったりします。

あんまり書きたくはないけど、他のイラストレーション作家さんの展示、特にオープニングに覗きに行く度に「作品って観られてるんだろうか?」みたいな疑念が湧いていないわけでは無くて、人が沢山ごった返していればいるほど、そこは理想的な鑑賞の環境ではなく、「観る」という事からなら、行く日をずらした方が良いんじゃなかろうかとさえ感じたりもします。

これは、あくまでも「観る」という事を重視すればそうなります。

そもそも、普通の美術館での鑑賞で飲み食いする人はいないし、ましてや作品を無視する人はいません(それは親御さんに無理やり連れて来られたお子さんぐらいでしょう)。

しかし、違った考え方もある筈で、例えば、作品とは、あくまでも人と人とを新たに繋ぐためのツールであり、展示とは、見知らぬ者同士のコミュニケーションの場を作るモノ、つまり「絵を肴にした飲み会やお祭りでいいじゃん」というモノですね。

これはこれで一理あると感じます。

特に「イラストレーション」となると、純粋な「絵画」とは異なり、社会や市場の中で、クライアントのサービスや、商品の認知に繋げるという役目を担うモノでもありますから、いわば広告の為の「機能部品」みたいな面もあるわけで、逆に、飲みの場を盛り上げられない作品は「機能部品」として弱いし、お酒や料理の魅力にあっさり負けてしまう作品は「そのレベルでしかない」というシビアな理屈も成り立ちそうです。

実のところ、ボクはまだギャラリーでの個展をやった事はありませんが、やるならば、この辺を先ずしっかり考えた上でやりたいと思います。

もっとも「飲み会・お祭り」方向なら、いわゆるカフェ展示の方が適切かと思いますが…。

ネット上での「頼みごと」について。

ドル円114円台で迎えた月曜日の朝、いかがお過ごしでしょうか?

-
最近「ネットのスピード感」という事で一つ気が付いた事があるのですが、先ずネット上での「頼みごと」の類は一度目で断られたら基本的には諦める。そして同時に「気が変わったら…」と窓口は開けておく事をほのめかしての終了(勿論、あまり期待しない+根に持たない)というのが、後を引かなくて良いんじゃないかと思いました。

このボクも過去に一度、頼み事で失敗してますからね…。やはり「二度目」でかなり強めの抵抗に遭いました。

どうも、二度以上来られてしまうと、何か「追い込まれている感」が出て来るし、そうなると断る理由を「完璧に」納得して貰える様に述べざる得なくなるわけですが、それは、殆どが超・個人的な理由(経験から来る話や感情に基づく)なので、実は聞かされても仕方がない事だったりします(しかも長くなる危険性が高い)。

そして結局のところ、それは単に「出来ない物は出来ない」という事でしかないので、ただ双方にとっての「時間の無駄」でしかなく、うっかり長引けば、おかしな方向に向かってしまい、最後には「アンタの態度が不快だ!」「そっちこそ失礼な奴め!」的な、全くの想定外で、どっちにとっても不本意でしかない話に発展しかねず、そうなると無意味どころか損害しか出ない話(ビジネスなら最悪の結果)でもありそうです。

このスピード感の前に「粘り強く交渉すれば道は拓ける」なんて思ってはいけません。特に、昭和生まれのオッサン世代は注意せねばならないのではないかと思います。

しかし、分かっちゃいるけど…というヤツでしょうか?

…こういう事を地道な経験として一つ一つ積んでいくしか無いですね。

想像以上の犠牲や、或いは損害の様な授業料を払う事になるのかも知れませんが…。